至誠大地の家

至誠大地の家

至誠大地の家では、家庭養育(家庭引き取り、里親委託、フレンドホーム利用)と家族支援を推進するとともに、子どもたちの個性や発達段階に合わせたアタッチメント(愛着)を重視した支援に取り組んでいます。『あなたは、かけがえのない大切な存在であること』を、日々の生活から子どもたちに伝えられる養育を職員ひとりひとりが心がけています。『子どもたちと共につくる生活』をテーマに子どもの権利擁護を基軸とした施設運営を目指しています。

2021年10月開設の至誠大地の家は法人創設100周年記念事業の一つである「至誠センチュリープロジェクト」として、従来の児童養護施設の枠にとらわれない新しい児童家庭福祉施設をめざして開設しました。0歳児を含む低年齢児童も受け入れ幼い兄弟でも乳児院と児童養護施設に分かれて生活せず、同じ場所で生活でき安心して家族の再構築を図ることができるようにという考えを基盤としています。虐待やさまざまな事情で家族とともに生活することが困難な子どもが、安心して生活できる環境を提供いたします。さらに、心理治療や自立支援、児童福祉の人材育成や調査活動、地域の子育て支援ができるスペースも兼ね備えています。母体施設である至誠学園と一体的な運営を行い、地域の児童家庭支援事業のさらなる拠点となることを目指しています。

また、子どもたちへの教育的視点から、資源の再利用や太陽光発電など自然エネルギー利用設備を取り入れ、環境に配慮した施設となっています。

この施設の建設資金は、国、東京都及び立川市からの補助金のほか、助成団体及び民間、個人の方々からの寄付金、並びに借入金等により建設されました。

施設名称の「大地」には大きな願いが込められています。ここで生活する子どもたちが、それまでどんな環境で生活していたとしても、草木が大地にしっかりと根を張るように、育ってほしい、自分自身の足で自分の大地を力強く歩んでほしいと願いを込めて、育てたいと思います。
そして子どもたちが生活するそれぞれのホームの名前にも想いを込めました。0歳児から低年齢の幼児が生活する「たんぽぽ」「すみれ」の子どもたちは、野に咲く花のようにそれぞれの可能性の花を咲かせてほしい、幼児から小学生が生活する「あんず」「さくら」の子どもたちは、しっかりと大地に根を張り、その子どもの可能性を満開の花で満たして大きな実に育ってほしいという想いです。

平成24年4月国立市に定員6名の地域小規模児童養護施設「青柳HOUSE」を開設し、定員が36名になりました。

平成25年8月には本園の定員の6名が地域の中で生活する形の小規模グループケア地域型ホーム「うめHOUSE」を立川市に開設し、本園の定員が6名減となりましたが、東京都の要請に応え、当面、本園の定員を2名増とし、合計38名の定員となりました。

平成28年5月1日より、本園の定員を30名にもどし、「うめHOSUE」を地域小規模児童養護施設に変更し6名増とし、合計42名の定員となりました。

平成30年1月1日に、地域小規模児童養護施設「りんごHOUSE」と小規模グループケア地域型ホーム「みかんHOUSE」を双子型ホームとして立川市に開設し、「青柳HOUSE」を閉鎖しました。この度の開設で、本園4ホームとグループホーム3ホーム、各ホーム定員6名の合計42名となりました。

南面を見る 大地のホール 大地のデッキ モンテッソーリ立川子どもの家 ピロティー 子どもたちのお部屋 東側デッキ

施設の概要

児童定員

本園4ユニット(あんずホーム、さくらホーム、たんぽぽホーム、すみれホーム)合計24名

小規模グループケア地域型ホーム みかんHOUSE 6名

地域小規模児童養護施設 りんごHOUSE 6名

地域小規模児童養護施設 うめHOUSE 6名

合計 42名 (0歳児からの男女)

本園は、1ユニット(4寝室、リビング、キッチン、浴室、トイレ)に6人の児童が、4人(交替勤務制)の職員と生活をする小舎制となっています。
2ユニット(1フロア)に共用の職員室を設置し、職員間の連携、情報共有を図っています。また、共用の相談室も設置して、児童との面談や家族との電話等、個別対応に使用しています。

施設長

石田 昌久

建物

市民が入りやすいよう市道から一直線上に建物を並べました。児童の生活を守るため「シャラの木プラザ(管理・研修棟)」と「レジデンス柿の木(児童棟)」の2つの建物に分け、シャラの木プラザを道路側に、レジデンス柿の木を内側にしました。2つの建物の2階を大きなデッキテラスでつなげ、子どものダイナミックな活動の場を作りました。

地域に開かれた施設となるよう、地域交流スペースはガラス張りとなっていて、イベントの際には賑わうスペースとなっています。

また、家族支援室を設け、入所児童の家族再統合・子育て親業活動の支援として、面会や宿泊交流を積極的に支援しています。

研修フロアは、法人内外の講師による、福祉施設職員などの養成、研究活動、地域の児童養護施設関係者のネットワークの場となっています。

自然エネルギーを利用した設備

子どもたちへの教育的視点から自然エネルギーを取り入れた建物となっています。
太陽光発電(10kw):レジデンス柿の木・シャラの木プラザ
太陽熱温水器:レジデンス柿の木給湯
OMソーラー設備による空気床輻射暖房:子どもの家
雨水利用散水設備

建築受賞歴

2014年 医療福祉建築賞

2012年 第37回 建築作品コンクール 東京建築賞 最優秀賞・東京都知事賞

2011年 グッドデザイン賞

2010年 日本サインデザイン協会 SDA 小泉 誠 賞

所在地

〒190-0022  東京都立川市錦町6-26-17
電話 042-540-0088
FAX 042-524-2580